札幌

11月の快晴の日を見て、すぐに福岡を飛び立った。福岡は3日連続、曇り雨の日が続いていた。不思議と北海道は、非常に落ち着く場所でもあった。千歳空港に飛行機が下りる瞬間、私の目に太陽のオレンジの光が飛び込んできた。北海道の大地が、私を歓迎してくれたのだと理解した。
そもそも北海道は、大地の恵みを愛するアイヌ人の意識が脈脈と流れてもいる。空から北海道を見た時、都市の外に自然があるのではなく、自然の中に、そして包み込むように都市がある。人間は大地に支配されて、動かされている感じが伝わってくる。
今回は、北海道大学の銀杏並木がテレビに映し出されていたので、その写真も撮りたかったし、ポプラ並木も撮りたかった。
青森では、黄色く色づく銀杏をかなり見たのだが、なぜか北大の銀杏並木は、恋しい感じがした。クラーク博士が築いた波動が良いのだろうか、落ち着く感じは確かにある。だが、農学部に力強く立っていたポプラ並木は、もはや無くなっていた。サングラスをかけた年配の女性が、背後から声をかけた。
「時代は変わったのかしら、随分ポプラの勢いがありませんわね。残念だわ」
この女性は、この大学を卒業して、懐かしさのあまりやってきたようだ。自分の体の衰えと同時進行しているようで、嫌な思いをしていた。

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